バイオバンクの構築について Overall Configuration

東北メディカル・メガバンク計画は、地域の方々を対象とした長期にわたる健康調査、収集した生体試料と情報を統合したバイオバンク構築と運用、そしてバイオバンクに集積した試料・情報の高度な技術による解析を含みます(下図を参照)。

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長期健康調査

長期健康調査では、『地域住民コホート』及び『三世代コホート』により、被災地の住民の方々に詳細な健康調査を行い、参加者の健康状態を長期間追い、疾病の早期発見・早期受診に繋げていきます。詳しくは「東北メディカル・メガバンク機構 バイオバンク・コホート調査」のページをご参照ください。

バイオバンクの構築

長期健康調査によって集められた生体試料、遺伝子解析情報、健康調査情報及び検査情報を匿名化して集積し、厳重に保管・管理しています。本計画のバイオバンクは、2015年8月から外部機関への試料・情報分譲を開始しました。次世代医療の実現を目指す研究者等へ審査を行った上で分譲しています。

ゲノム解析とデータベース化

長期健康調査で得られる生体試料から、DNAを抽出してゲノム解析し、またメタボロームやプロテオーム解析などを行い、多層オミックス解析を行う取組です。それにより得られたゲノム解析情報や生体分子の測定情報は本計画のバイオバンクに蓄積されます。 特に、バイオバンクの中の一部のサンプルのDNAは、全ゲノム解析されます。東北メディカル・メガバンク計画で構築される複合バイオバンクは、全ゲノム情報などの解析データを付したサンプルを一定数以上保管する日本で初めてのものになっております。

バイオバンク試料・情報のご利用案内

現在分譲中の試料・情報についてのパンフレットPDFです(アイコンをクリックするとPDFが開きます)